ウェルビーイングとは、人が身体的・精神的・社会的に満たされている状態を指します。これはWHOの定義（“肉体的にも、精神的にも、かつ社会的にも良好な状態”）に根ざしています。

参考：厚生労働省世界保健機関(WHO)職場のメンタルヘルス対策ガイドライン

企業が目指すウェルビーイング経営とは、従業員が単に病気でないだけでなく、働く中で充実感や幸福感を得ながら持続的にパフォーマンスを発揮できる環境を整えることを意味します。

健康経営という概念は、もともと「従業員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に取り組むこと」として経済産業省が定義しており、ウェルビーイング経営はその上位概念・発展形と捉えることもできます。

参考：経済産業省健康経営

メンタル不調や身体不調が企業にもたらすコストの削減

WHOが示すレポートによれば、職場におけるメンタル不調は、プレゼンティーイズム（出勤していても生産性が落ちている状態）に起因する損失が、アブセンティーイズム（欠勤）よりも大きい点が指摘されています。

参考：厚生労働省世界保健機関(WHO)職場のメンタルヘルス対策ガイドライン

厚生労働省が提示する「健康経営・健康投資」の概念資料では、健康経営を通じて、従業員の活力向上・生産性改善が組織活性化をもたらし、それが業績向上、企業価値向上につながる構図が記載されています。

参考：経済産業省健康経営の推進について

さらに、同資料では、“健康投資に対して1ドル投資すれば3ドルのリターンが得られた”という調査結果も引き合いに出されています。

社会背景としての少子高齢化・労働人口減少対策

日本では少子高齢化が進み、労働力人口は縮小傾向にあります。企業は限られた人的資源をいかに健康的かつ継続的に活用できるかが鍵となります。
こうした状況下、従業員の健康を戦略的に支えることはリスク低減と競争力維持の両面で不可欠です。

経営視点で見たメリット

こうしたメリットが相互に作用し、長期的に見て企業の収益性と持続性に貢献します。

Google – マインドフルネス研修の導入

Google は社内でマインドフルネス研修を提供し、特にストレス軽減や集中力向上のために活用しています。こうした取り組みはウェルビーイング経営の先進事例として注目されています。

参考：サーチ・インサイド・ユアセルフ

パナソニック – オンラインフィットネス・健康アプリ導入

在宅勤務・ハイブリッド勤務に対応するため、オンラインでフィットネスやストレッチ、健康習慣を促すアプリを導入。これにより社員が自律的に健康管理を行える基盤を整備しています。

参考：パナソニックITS株式会社、PRTIMES

メンタルヘルスとパフォーマンスの関係

精神的ウェルビーイングは、業務の質や持続性に直結します。
“心の健康問題”が仕事能力・自己効力感・人間関係にまで影響を及ぼすことも明示されており、単なる休暇制度や外部カウンセリングだけでなく、普段からの組織的対策が求められています。

参考：厚生労働省世界保健機関(WHO)職場のメンタルヘルス対策ガイドライン

ウェルビーイングオフィスの実現

ウェルビーイングオフィスは、仕事場そのものを心地よく、かつ健康を促進する環境に整えることを指します。

経済産業省が発行する「健康経営オフィスレポート」では、こうした空間設計は従業員のパフォーマンスやQOL向上に貢献すると指摘されています。

参考：経済産業省健康経営オフィスレポート

出張ヨガ・ヨガ派遣の導入効果

オフィスや会議室、休憩室でインストラクターを派遣してヨガを実施する「出張ヨガ（ヨガ派遣）」は、特に法人向け健康経営施策として有効です。

期待できる効果

こうしたプログラムは、無理のない頻度・時間設定で導入でき、オフィス時間内で完結するため参加率も高くなります。

LAVA法人サービスは、ウェルビーイング経営を実現するための具体的な支援メニューをご用意しています。

健康増進プログラム

ヨガ・ストレッチ・運動習慣のオンライン／オフライン講座を提供。出張ヨガと組み合わせて、日々の健康習慣構築を支援します。

メンタルヘルスプログラム

呼吸法・瞑想・マインドフルネスを取り入れた研修により、社員のストレスケア・心理的安全性向上を促します。

法人会員サービス

全国多数のホットヨガスタジオを法人契約で導入できるサービスです。社員は勤務先近くや自宅近くのスタジオを利用でき、福利厚生の充実度を高められます。

これらを組み合わせることで、オフィス型、在宅型、ハイブリッド勤務環境すべてに対応できる健康経営施策が構築可能です。

導入の流れ

LAVA導入企業の成功事例

株式会社トライネット

3年半に渡り週1回出張ヨガ導入。参加者アンケートで心が穏やかになったと回答した人が92%でした。

株式会社トーシンパートナーズホールディングス

2年間に渡り実施。参加した方からは「気持ちの切り替えができた」や「仕事中でも肩甲骨を動かせそうな動きが学べた」というお声をいただきました。

健康経営に特化したデータやメンタルヘルス重視の資料は以下からダウンロードできます。

健康経営・ウェルビーイング経営は、もはや選択肢ではなく、企業の持続可能性（サステナビリティ）を支える中核戦略です。
社員の心身の健康を支えることは、従業員満足度、組織生産性、企業ブランドにも直結します。まずは短期導入からトライし、効果を測定しながら最適化していきましょう。